1. ハーバード大学から

 みなさん、こんにちは。
 京都大学附属図書館・江上敏哲です。

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 私はいま、ハーバード大学に来ています。京都大学附属図書館とハーバード・イェンチン図書館との協議に基づく「図書系職員海外調査研修」のため、2007年4月から2008年3月までの1年間、visiting librarianとしてここに滞在する予定です。

 ハーバード大学は、アメリカで最も歴史が古い、規模が大きい、というだけではなく、世界中のあらゆる国・地域から人々が集まる”学問の街”です。また、その図書館もアメリカで最初とされ、現在は全学で約90館に1500万冊の図書が収められています。大学としても図書館としても、学ぶべきことの多いところです。
 また、このハーバード大学があるケンブリッジ市は、ボストン(マサチューセッツ州)のすぐお隣に位置しています。MIT(マサチューセッツ工科大学)をはじめたくさんの大学・カレッジがあるだけでなく、ボストン美術館等の文化施設も豊富です。ボストンは、ピューリタンたちによって築かれたアメリカ発祥の地としても有名で、赤レンガの建物が並ぶ古い町並みと落ち着いた雰囲気は、どこかしら京都のそれに似たものがあります。

 この「ハーバード日記」では、日常の業務体験や調査研究、当地の人々との交流を通して、見たこと、聞いたこと、感じたことなどを、かたい話題・やわらかい話題とりまぜながらお伝えしていければ、と思っています。

 写真は、ハーバード大学のメモリアルホール。南北戦争で亡くなった学生たちの慰霊のため、1874年に建てられたものです。

Harvard University
http://www.harvard.edu/