「ライブラリースキーマ」についてのまとめメモ(2024年2月現在)

 ちょっと用事があってライブラリースキーマのことを調べてたら、要素があちこちに散在していたので、ざっくりかき集めて参照可能にしておくメモ。
 とりあえず2024年2月19日現在。

●文献
⑥オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第6回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/gijiroku/mext_00006.html
⑦オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第7回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/gijiroku/mext_00007.html
⑧オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第8回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/gijiroku/mext_00008.html
・科学技術・学術審議会情報委員会オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会. 「オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方」(審議のまとめ), 2023.1.25.
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/mext_00001.html
・第70回国立大学図書館協会総会研究集会議事要旨
https://www.janul.jp/sites/default/files/2023-09/theme2023.pdf
・坂井修一. ライブラリー・スキーマの考え方 : 在り方検討部会「審議のまとめ」から. 2023.6.23.(第70回国立大学図書館協会総会研究集会坂井氏投影資料、非公開、ただしたぶんこれが一番詳しい)
・竹内比呂也. 大学図書館職員の新たな役割. 2023.7.4. (令和5年度大学図書館職員長期研修)
http://hdl.handle.net/2241/0002007914
・小野亘. 大学図書館の概念スキーマ(ライブラリー・スキーマ)の 設計. 2023.8.
https://doi.org/10.51094/jxiv.482
・「2030デジタル・ライブラリー」推進に関する検討会(第1回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/071/gijiroku/mext_00001.html
・「2030デジタル・ライブラリー」推進に関する検討会(第2回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/071/gijiroku/mext_00002.html
・hinata yoshikazu @hinata_yo
 https://twitter.com/hinata_yo/status/1715508779675156917
・セミナー「オープンサイエンス時代における<場>としての大学図書館:事例から見るライブラリー・スキーマ」開催のご案内 | 国立大学図書館協会
https://www.janul.jp/ja/news/20231201
https://www.janul.jp/ja/operations/symposia/2023/symp2023-2

●ライブラリースキーマとは(まとめ)
・2030年までの新たなデジタル・ライブラリーの実現に向けて
・大学図書館機能を物理的な「場」に制約しないよう、「ライブラリー・スキーマ」(基本的な論理構造としての)として再定義する
・オープンサイエンスとデジタルライブラリーの実現の必要性が背景にある。
・本格的なデジタルトランスフォーメーションを控えて、必要な、抽象化であり、論理的な再定義
・デジタルか紙か、バーチャルか物理的な場かを”越えて””またがって”適用される。新しい技術・概念とも、旧来の大学図書館やその業務、物理的な存在とも、多種多様な分野・立場・ニーズのユーザとも、接続する
・ユーザの多様なビューを包括できる
・それまで経緯的に大学図書館がその役割を担ってきたもの(コモンスペース等の場、情報リテラシー教育、ほか)の再整理をも意味する
・ライブラリー・スキーマは全く新しい「何か」ではない

●「オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方」(審議のまとめ)
・[#審議]「(2)上記支援機能やサービスを実現するための、情報科学技術及び「場」としての大学図書館の効果的な活用について」から
「「デジタル・ライブラリー」の実現には、大学図書館機能を物理的な「場」に制約されない形で再定義することが求められる。そのためには、「ライブラリー・スキーマ」を明確にした上で、利用者が何を求めているかを整理・再検討し、それを反映してデザインされた最適な環境を構築する必要がある。」
「図書館の蔵書や社会において流通している図書等のデジタル化の進展は、人が資料を読むのではなく機械が大量のテキストを読み、処理するような環境をもたらす。それを踏まえると、デジタル化されたコンテンツは、利用者への直接送信やインターネット上での公開が制度的に可能になることで、それがどこにあるかということに関わりなくアクセスできるようになり、紙の資料に依存していた時代には明らかに存在した情報アクセスの格差も解消される可能性がある。」
「教育・研究のDXが進展する中、今後の大学図書館には、物理的な「場」に制約されることなく大学図書館機能を再定義し、それに沿ってサービスを実現することが求められている。例えば、教育では「いつでも、どこでも、誰とでも」という教育や学習スタイルへの変容が想定されるが、その中で情報へのアクセスという観点から教員や学生がそれぞれどのような情報利用空間を必要とするかについての整理・再検討が必要となる。その前提として、様々な利用者に適した図書館のサービスをデザインするために必要な、自らの存在を規定する基本的な論理構造としての「ライブラリー・スキーマ」を明確にする必要がある。「ライブラリー・スキーマ」が実際にどのように見えるかは、研究あるいは教育の文脈、分野や立場(教員か学生かなど)によって異なっており、特に今後、仮想的な空間において大学図書館機能の実現を図る際には、その点に十分な留意が必要である。将来的には、利用者の立場ごとに異なる仮想空間(メタバース)を設けて、「ライブラリー・スキーマ」と接続することが想定される。」
「例えばラーニング・コモンズなど、これまで大学図書館が主導的な役割を果たしてきた学修環境整備にかかる活動についても、その成果を評価した上で見直しを行うことなどが求められる。大学図書館はデジタル化されたコンテンツの利活用をその機能の中核に据える一方、学修環境については大学全体として再構築することが望まれる。」
「しかしながら、「デジタル・ライブラリー」の実現により、物理的な場が不要になるわけではない。物理的な場としての大学図書館は、物理的な空間と仮想的な空間が融合する場、あるいは仮想的な空間に対する高度なインタフェースといった付加価値を持つ場として発展するものであり、それによって、時空を越えて人とコンテンツあるいは人と人をつなげることを可能にする。 」

・[#審議](2)以外から
「「デジタル・ライブラリー」とは、1990年代に盛んに議論された「電子図書館」構想を更に進めたものであり、コンテンツのデジタル化を経た結果として意識される、運営やサービス、職員の知識やスキルの変革などを内包する形で自身のDXを推進する大学図書館のことを指す。本審議のまとめでは、この新しい「デジタル・ライブラリー」を、今日、大学図書館の本質を具現化するそのあるべき姿として、次期科学技術・イノベーション基本計画が終了する2030年度を目途に実現するものと位置付け」
「大学図書館は、今後の教育・研究における利用に適した形式で既存のコンテンツのデジタル化と、学術研究等の成果として今後産み出されるコンテンツのオープン化を進める。また、デジタル化されたコンテンツの利活用を支援する様々なサービスと現行業務について、利用者志向の立場から再構築する。」
「「デジタル・ライブラリー」においては、「一大学で完結する形で一つの図書館システムを整備する」という従来の前提にとらわれる必要はない。例えば、デジタルコンテンツを扱うプラットフォームの共有化、異なるプラットフォームの相互連携、コンテンツ利用契約の統合化、図書館システムの共同運用など「デジタル・ライブラリー」を実現するために大学間で連携して取り組むべき課題は多数存在する。その際、データセントリックな考え方に立って連携を構想することが重要である。」

・[#審議](用語解説)「ライブラリー・スキーマ(P6)
「図書館のサービスをデザインする上で必要となる基本的な論理構造のこと。①物理的空間のデザインなどのハード面、②様々なコンテンツの提供や図書館員によるサービスなどのソフト面、③その両者の関係性、を定義するものであり、これを具体化したものが、実際に存在する図書館とそこで提供されるサービスとなる。図書館ごとに唯一のライブラリー・スキーマが定められるが、利用者の属性(分野や立場等)によって、見え方が異なる点に留意が必要である。」

●在り方検討部会議事録から
⑥オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第6回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/gijiroku/mext_00006.html
「次に2の大学図書館という「場」についてのほうに移らせていただきたいと思います。この事柄につきまして議論いただきたいと思いますが、少し私から補足をさせていただきますと、ライブラリ・アーキテクチャという言葉が出てまいります。」
「ライブラリ・アーキテクチャって図書館の建築のことを指すような気がしていて、もうちょっといい言葉あったかなと反省しています。要するに、論理構造ですよね。データベースの概念スキーマみたいな、そういうものをバーチャルとフィジカルの両方の空間にまたがってつくるということ」
「Society5.0に向けたリアル、バーチャルの全体論理構造」
「今先生がおっしゃったような論理構造というのは明確ではないと、物理的な場、リアルな場、それからバーチャルな場というのを考えたときに、全てがぐじゃぐじゃになってしまう可能性はありますので、やはり何らかの表現、ライブラリ・アーキテクチャという言葉をこのまま使うかどうかは別といたしまして、やはりその辺りはきちんと説明していくということが必要かなと思っております。」

⑦オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第7回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/gijiroku/mext_00007.html
「図書館について、ユーザービューが1つや2つじゃないですよね、教育・研究の現場は。それは学生のビューであるとともに、教える側のビューであり、また分野のいろんなビューがあって、それらを今までは1つの図書館機能として見せて実現してきたけど、デジタル化に伴って複数の顔を見せられるようになっています。そうはいうものの、図書館を主体としたときの論理構造は1つで、それが複数のビューに対応できるものになっていくのじゃないかというお話です。」
「いずれにしても、従来の図書館が建って本が並んでいて、司書さん・事務の方がいるという、そこだけでは済まなくなっていることは確かで、そうした構造を抽象化した論理構造(スキーマ)とともに、さらに上部にユーザービューに応じた論理構造(サブスキーマ)が入るんじゃないかなという気はしています。」
「今日においては、1つのシステムがベースにあるとしても、例えばインターフェースの部分というのが様々に変わっていくことによって、かなり個別的なシステム全体の利用、1人の人間から見たときのシステムの利便性と申しますか、利用の可能性というのは大きく変わっていく可能性が生まれているというのが今の世界なのではないかと思っています。ただ、そのときに、一人一人の人の様々なニーズに応えるからということでいろんなことを何も考えずにやってしまうと、多分システムはシステム全体としての合理性というものを全く追求できなくなってしまう可能性があって、そういった枠組みをきちんと決めるものがここで言うところのライブラリ・スキーマと言われるものなのではないかというのが実は私なりの理解なんです。」
「モデルを構築してつくっていくものだというふうに認識しています。同時にこれは、図書館の現実とここでの議論をふまえて鍛えていくものでもありましょう。
 ユーザービュー、あるいはサブスキーマ、そういうものが上にあって、下には人間と建物と本、そして情報処理装置からなる図書館の構造があって、その間に立つものとしてライブラリ・スキーマを設定する。どこまできれいにできるかというのは分からないですけど、まずはモデルとしてそういう3層構造として定義されるのじゃないかと思います。」

⑧オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第8回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/gijiroku/mext_00008.html
論理的な再定義
「様々な分野の研究あるいは教育においてライブラリ・スキーマが個別にどう見えるかというところのビューについて」
「1つのライブラリ・スキーマが複数の大学図書館にまたがるような話も考えられはする」

●「審議のまとめ」後
○第70回国立大学図書館協会総会研究集会議事要旨
https://www.janul.jp/sites/default/files/2023-09/theme2023.pdf
「話題提供1:「審議のまとめ」の概要について」
(2) ライブラリー・スキーマの考え方 ―在り方検討部会「審議のまとめ」から― 坂井 修一(東京大学附属図書館長)
「デジタル化、オンライン化、ネットワーク化を背景として、大学図書館は多くのシステムから構成され、また、研究データへの対応などの様々な機能を担うようになっている。そこにおいて、「ライブラリー・スキーマ」として、大学図書館の構造と機能を論理的に記述することで、図書館の在り方を考え直す必要性がある。 図書館には、標準的な構造や機能があるため、DXが進んで大学図書館の形が変わっていっても、共通性の高いところを定義すればよい。ライブラリー・スキーマは、決まった記述法があるわけではないので、「『2030デジタル・ライブラリー』推進に関する検討会」などでの検討と併せて、現場の若手を中心にボトムアップで議論していってほしい。ところで、利用者の専門分野によって、図書館への考え方は全く違う。そこで、ユーザー空間は、分野ごとに最適化した形として、より高い層でマルチバース的にそれぞれ定義してもらい、図書館はそれらに対するインターフェース機能を提供することになる。よって、図書館が築いてきたものが崩壊してすべてバーチャルな世界になるわけではない。そこにおいて、自律性をもってデジタル空間における図書館の論理構造を把握しなおし、新しい時代に備えることが大学図書館職員の役割である。今後は、2030年の大学図書館の在り方を描いた上で、インターフェースの決定などで利用者と対話しながら、まずはパイロットシステムの試作をすることが考えられる。また、技術の変化に柔軟に対応したり、予算取りを行ったりといった実際的な取り組みも必要となろう。なお、図書館職員によるキュレーションのような知性を要する作業、定式化が難しい業務や組織間連携などをどう扱うかは、当面の課題である。昨今話題の生成AIには、新しい思想概念や芸術理念を創造するような、分析と総合の「知」を扱うことは当面できないだろう。また、人間の文化はすべて身体を伴う生命現象であって、価値の対立さえも楽しむことが「知」の在り方である。そこにおいて、大学図書館職員の経験や勘といった身体性も含めて、ライブラリー・スキーマを考えていってほしい。 」

○坂井修一. ライブラリー・スキーマの考え方 : 在り方検討部会「審議のまとめ」から. 2023.6.23.(第70回国立大学図書館協会総会研究集会坂井氏投影資料) ※注:本資料は全体を要参照
「1990年代後半から現在まで」「技術の進歩等にともない、色々なものが出てきたが、どこまで「大学図書館」の定義に含むのか曖昧。」「「図書館のありかた」を考え直す必要」
「ユーザ・インタフェース」「ユーザ空間はさらに高い層として分野ごとに定義:マルチバース化」「図書館はインタフェース機能 を提供する」
ライブラリー・スキーマは全く新しい「何か」ではない

○「2030デジタル・ライブラリー」推進に関する検討会
・「2030デジタル・ライブラリー」推進に関する検討会(第1回)議事録:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/071/gijiroku/mext_00001.html
「「ライブラリー・スキーマ」という概念は、大変新しいものでございまして、これまでこういった政策文書の中でも出てきておりませんし、図書館情報学の本の中にも出てきているかというと出てきていない新しいもので、これにつきましては、責任を押しつけるわけではございませんけれども、東大の坂井附属図書館長のインベンションと申しますか、御提案でございました。」
「基本的な論理構造だというところが多分一つ大きなポイントです。これまで図書館に関わってきた人間にとっては、目の前に見えている図書館を説明することで図書館を定義したつもりになっていたというところがあるのではないかと思います。しかしながら、全く新しい形の図書館のサービスをデザインしようとすると、今、我々が目の前にあるものだけでそれを説明しようとして、もううまくいかないということが出てくるので、抽象度のかなり高いものとして図書館のサービスをデザインするには基本的な論理構造を明確にする必要があるのではないかというのが、今回この「ライブラリー・スキーマ」という言葉が出てきた一番大きなポイントだろうと思っております。
 そうでなければ、気をつけないと、今目の前にある、我々が知っている図書館というものを単にデジタル環境に置き換えて、それをメタバースのようなもので描いたら、それがこれからの図書館だという議論になりかねないわけです。それは恐らく長期的にこれからの大学図書館像を考えていく上では決してプラスになることではないはずで、デジタル・トランスフォーメーションということは、先生に申し上げるのは釈迦に説法なんですけれども、今までやってきたことを右から左にデジタル化することではないはずですから、それを乗り越えて、その利用者の属性や、ここで言うところの分野、立場によって見え方が異なってくるような図書館のサービス、あるいは、図書館ごとに一つの「ライブラリー・スキーマ」が定められるけれども、サービスはよりフレキシブルに、あるいは、よりユーザーセントリックにと言ったほうがいいかもしれませんけれども、そのようなものとして提供し得るとして、どのように我々はこれを設計し得るか、デザインし得るかという、その基盤になる」

●リアクション
・小野亘. 大学図書館の概念スキーマ(ライブラリー・スキーマ)の 設計. 2023.8.
https://doi.org/10.51094/jxiv.482
「大学、あるいは学術コミュニティにとっての研究・教育を支援するために、大学図書館(というデータベース)が必要であり、そのための(再)設計をすることがライブラリー・スキーマの設計であろう」
「審議のまとめ[1]に以下のとおり挙げられているように、研究者や学生のコンテンツ・データ作成支援、場所の提供、検索やICTのインストラクションを含むいわゆる情報リテラシーの提供なども、必ずしも大学図書館の内部に抱え込むことは、少なくとも必然的ではない。ライブラリ・スキーマでそれぞれの機能を抽象化したように、大学の研究・教育を支援するための機能として抽象化し、再設計する必要があるだろう。」

・hinata yoshikazu @hinata_yo
 https://twitter.com/hinata_yo/status/1715508779675156917
「「ライブラリー・スキーマ」のこと。それぞれの大学図書館の概念規定と理解しているが、国立大図書館は多分作ると思うが、どんなスキーマなのか不明なのではないか」
スキーマを作ることは小さな大学の図書館こそやってほしい」「東大、京大などの図書館と役割ややることで何が違うのかということを明確に示す必要がある。」

・セミナー「オープンサイエンス時代における<場>としての大学図書館:事例から見るライブラリー・スキーマ」開催のご案内 | 国立大学図書館協会
https://www.janul.jp/ja/news/20231201

●論点(理解と議論をすべきことという意味で)
・ライブラリースキーマが必要とされるようになった背景・現状
 -デジタルライブラリーとオープンサイエンスについて
 -ユーザービューが多様であることについて
・ライブラリースキーマ自体はどのような構造を持つべきか
・論理構造が「図書館ごとに唯一のライブラリー・スキーマが定められる」のはなぜか? また、連携することの意義は? ここのライブラリースキーマとナショナルデジタルライブラリーとの関係
(ここの議論は特に、大規模大学では無く、取り組みに尻込みしがちな中小規模大学や、大学以外の公共等の図書館組織にとって、必要な理解と議論)
・大学図書館以外の外部概念(またはそれが持つ論理構造)との接続について(論理的な接続口・接着面)

●<e>
・本格的なデジタルトランスフォーメーションの前提として必要なものであり、かつ、(おそらくその趣旨から言って)大学図書館以外のコミュニティを巻き込んだ広い範囲での共有と議論をすべき話なんでしょう(DXでやるべきは、単館取り組みよりも、社会全体の基板形成@#図書館DXの可能性#国債図書館学セミナー)
・ただ、この考え方自体が抽象的で、「審議のまとめ」だけでは必ずしも一読して理解できるわけではない。ライブラリースキーマについて説明された文章が、各種の議事録や発表資料等に散在しているし、なんなら一部は限られた関係者にしかアクセスできない(そしてそれが一番詳しかったりする)。
・スムーズな理解とオープンな議論が可能になるまとまった記事が必要。よしんば「ライブラリースキーマ」が結果的に一過性のバズワードになるとしても(もちろんさせたくないからなおさら)、あとから参照できるものがpublicにpublishされていれば次代につながる
・ライブラリースキーマが本当に論理構造なら、小野さんがもうつくってるわけだが、ではさらなるローカルの抽象化ということの意味とは。(たぶんここ重要)
(以下再掲)
・オープンサイエンス云々はその通り、今回の焦点だったライブラリースキーマはまったくもってその通り、という感じで、この諸事かまびすしい時勢に”論理構造”を再確認しようぜという地に足のついた話ががっつりされたの、希望しかないなと思った。
・でも横国大のビジョンがすげえよかったので、もうあれでええやん的な。あと以前小野さんがツイートしてた図みたく、皆で得手勝手各々の視点で「うちとこのライブラリースキーマ」を百花繚乱させたうえで、ええタイミングで上澄みをまとめてくだすったらいいんじゃないかな。アイデア出しは多いほど良い。
・とは言え、既存の現場・組織ベースの焼き直しになっても困る(論理構造なんだから)し、そもそも大学の、研究学術の、社会のスキーマとどう接続するんだ、のほうが大事だと思うので、このスキーマの外枠が「図書館」という殻であっては困るよな、ていう。開かれて/接続可能でないと。
・しかもこれは”新しい話”ではないんだ、というのも耳タコで認識されたい、今に限らず太古からもともと大学や図書館は”オープン”な”サイエンス”の場であるはずだから。
・とりあえずみんなでわいわい「うちとこのライブラリースキーマ」やったらいいんじゃないすか。(「うちとこのライブラリースキーマ」みたいな発想は、うちみたいに専門特化した機関だからお気楽に言えること、なのかもですが)