極私的流行語大賞 2023

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・生涯ライブラリアンします宣言
・プロジェクトタイム制
・月1リブート制
・ラストワンマイル制
・CR/DTN(デジタルネイティブ手習い)
・旅行案内コレクション
・推し活
・小商い
・ご近所を愛そう
・ここ見れ/共有デスクトップ
・セバスチャン
・心の欠損は埋まらない
・クライネガルテン
・ネットのリデザイン
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・「右往左往してもとんが」
・ルーヴェン / Metafoor
・札幌 / ウポポイ
・バックヤード
・クロストーク
・検索の日の1993

極私的・今年のアルファコンテンツリスト 2023

自宅の”アルファ本棚”と称する本棚に置いておきたい極私的アルファ級のコンテンツを、書籍メディアに限らずリストアップ、と毎年言いつつもはや書籍は少数派ではありますが(なんならコンテンツかどうかすら怪しい)、気にすることはない、メディアはしょせん通り過ぎるだけのものですよ、という言い訳含みのMy Favorite Thingsリスト。
なお、《ドラマ》については「ドラマクラブ」(https://egamiday.sakura.ne.jp/egamiday3plus/20231231/131/)といううってつけの概念が今年誕生したようです。

●「ブラッシュアップライフ」《ドラマ》→「ドラマクラブ2023」へ

●「ウッチャンナンチャンのオールナイトニッポン」《ラジオ》
オールナイトニッポン55周年企画の特番。
ずっと聴いてたやつでしたんで。
・オールナイトニッポン55周年記念  オールナイトニッポン55時間スペシャル | オールナイトニッポン.com ラジオAM1242+FM93
https://www.allnightnippon.com/55th/#un

●食器洗い乾燥機 NP-TML1《グッズ》→別記事の予定

●町家の日《イベント》
毎年3月におこなわれているイベントで、京都市内のあちこちの町家がふわっと開放されたり、家の中をミニツアーしてくださったり、町家に関するミニトークイベントやってくださったりするやつを、ハシゴで参加して、結構な勉強になりました、ありがとうございました。
今年もできるだけ参加したい。
・町家の日
https://machiyanohi.jp/

●「インターフェースを越えて:デジタル人文学のためのデータとしてのTEI」《講演》
実はあんまり理解できていなかったTEIのことについて、図書館目録に引きつけて説明されたことで、わりとすんなり身体に落ちてきたので、デジタルネイティブの手習いにはちょうどいいなという感じ。
・「インターフェースを越えて:デジタル人文学のためのデータとしてのTEI」
https://www.tufs.ac.jp/event/2022/230218_2.html
・TEI(Text Encoding Initiative)と図書館目録 : 「インターフェースを越えて:デジタル人文学のためのデータとしてのTEI」聴講メモ
http://egamiday3.seesaa.net/article/498574320.html

●吉見俊哉教授 最終講義「東大紛争-1968-69」《講演》
オンライン開催で、アーカイブも期間限定でYoutube配信。
講義として、かっこよかった。ていうか、演劇人だった。
・吉見俊哉教授 最終講義 – 東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
https://www.iii.u-tokyo.ac.jp/event/230210event-2

●『帝国図書館』《書籍》
関西文脈の会の大先輩たる長尾さんのご著書。
内容もさることながら、読書会でうかがった執筆の経緯も興味深かったですね。
・帝国図書館――近代日本の「知」の物語 -長尾宗典 著|新書|中央公論新社  https://www.chuko.co.jp/shinsho/2023/04/102749.html

●「波よ聞いてくれ」《ドラマ》→「ドラマクラブ2023」へ

●「日曜の夜くらいは」《ドラマ》→「ドラマクラブ2023」へ

●「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」《ドラマ》→「ドラマクラブ2023」へ

●「もっと頑張れる!アメリカハイスクールのリアル」《テレビ》
サンフランシスコにある公立高校を舞台に、大学進学・受験に向かう高校生たちの様子を描く海外ドキュメンタリー。長期密着で、授業の様子、試験の様子、進学や進路に悩む様子、教師や大人たちとの関係、社会や未来に対する考え方、などなどが生の声とともに語られる。スタンフォードなどのハイレベル大学に行くかどうか、入れるかどうか、とか。加えて、西海岸なのでアジア系の生徒も多く、そこにお国柄、親との関係、自身の考えや志向も入り混じってきて、勝手に感情移入しちゃいますよね。アメリカの高校教育や大学まわりの制度ってこんな感じなんだ、いやそもそもアメリカの、特にアジア系のリアルってこんなんなんだ(注:この層の)、というあたりが興味深く、今年のドキュメンタリーの中では印象深かったもののひとつ。
・「もっと頑張れる! アメリカハイスクールのリアル」 – BS世界のドキュメンタリー – NHK  https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/7RZK63GQ34/

●「ふたりのディスタンス : 千と千尋の神隠しスペシャル 橋本環奈・上白石萌音」《テレビ》
橋本環奈・上白石萌音のふたりが、ダブルキャストの舞台に挑む様子を描くドキュメンタリー。
まず演技なり舞台なりへのアプローチの違い。性格がちがう(と番組内ではされる)ふたりが、それぞれでどうこの問題解決に取り組むか、そして、ふたりでどう取り組むようになるのか。売れてる作品と売れてる演者をとおしてそれが語られるから、しろうとの自分にもそれが理解しやすい。なのでこれは「演劇」カテゴリのディスクに保存してます。
加えて、芸能・舞台興業まわりのコロナ対策のリアルがわかる、というのもまた興味深い。別ドキュメンタリー「もうひとつの千と千尋の神隠し」とセットで。
・「千と千尋の神隠しスペシャル 橋本環奈・上白石萌音」 – ふたりのディスタンス – NHK
https://www.nhk.jp/p/ts/MPK1XYW26K/episode/te/9L6919Y9YP/

●SNOW MONKEY IPA《ビール》
今年のビールの中ではこれ。志賀高原ビール、ヘイジーIPAの絶対美味いやつで、6%くらいなので強すぎずうれしいやつ。
バンガローの、ネットで見れるタップリストを確認して、あ、今日スノーモンキーあるやん、やったね、って行って、人にばったり会ったりしてた。あと、ボトル取り寄せて飲んでた。
・SNOW MONKEY IPA 330ml [商品番号 : 121] – 玉村本店
https://tamamura-honten.co.jp/?pid=141607539

●サッポロ 酔わないCRAFT IPA TYPE《ビール》
今年の休肝日を捗らせてくださったノンアルのクラフトビール。あたしの肝臓はこの人に守られています。残念ながら販売終了になってしまっており、買い置きがのこり一ケース、乗り切ろう。
・サッポロ 酔わないCRAFT | ビールテイスト | サッポロビール  https://www.sapporobeer.jp/product/beer/yowanai-craft/

●「和田誠展」《展示》
5月、美術館「えき」KYOTOにて。絵のタッチはおしなべて癒されるんだけど、子供のころから、学生の時分から、そして晩年近くに至るまでの、生涯かけての創作への意欲・真摯さの熱量と、柔軟でしなやかで潤沢なアイデアとその怒濤の成果と、それが展示フロア内に凝縮されているという奇跡の空気感で、すみません、特に和田誠ファンだったわけでもなんでもなくレミさんにつられて行った感じなんですが、思いがけず心揺さぶられまくってました。
・和田誠展
https://wadamakototen.jp/

●『リバー、流れないでよ』《映画》
ヨーロッパ企画の2作目映画。2分ループの、時間もの。
まず冬の貴船という、土地と季節が美しすぎるじゃないですか、知ってるもの美しすぎるの。あの場所も知ってるし。
そのうえで、2分1カットというカメラを視点とした臨場感、時間ものである以上に”空間もの”であり高低差もあるから文字通り四次元にわたる巧妙な脚本、繰り返すごとにヒートアップしていくループ大喜利、安定のかけあいと世界観。贅沢な”あいがけ”映画という感じ。パンフにシナリオが収録されてるんですが、観客向けのシナリオの冒頭に見取り図が掲示されてるわけですよ、すげえなと、”土地”感が。
・映画『リバー、流れないでよ』公式サイト
https://www.europe-kikaku.com/river/

●かんぽ生命企業広告「その夢によりそう」篇《CM》
生涯をダイジェストで描くたまによく見るタイプのCMですが、流れる度に手をとめて見ちゃうやつ。こういうのを見て、自分自身を省みてみたり、小商い目線になったり、っていう。
・かんぽ生命企業広告「その夢によりそう」篇 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ltXcxFDkv5I

●『春の画』《映画》
春画についてのドキュメンタリー映画、縁あってちょっとだけ関係があり、拝見しましたが、まず画がものすごく美しい、画質がいい(映画を見慣れてないので相場がわかりませんが)のと、とらえ方がいい。ナレーションもテロップもないので、すごく観やすい。それでいて、インタビュー中心なんだけど、ナレーション・テロップ無しでぜんぜんわかりやすい。春画抜きにしてでも、そのあたりで話題になってほしい。
見るんなら、こっちです。こっちのほうです。
・ドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』公式サイト
https://www.culture-pub.jp/harunoe/

●「浜辺にて」《舞台》
上岡龍太郎が今年亡くなったのを機に、ひとり舞台がNHKで放映されてたので、拝見しました。
あ、自分のやりたいのはまさにこれだった、と思った、そういうやつです。
こういうのをやりたい、やります。
・上岡龍太郎さんをしのんで 上岡流講談「浜辺にて」 – 日本の話芸 – NHK   https://www.nhk.jp/p/ts/DQM2J31K4N/episode/te/RK981LY2RZ/

●panscapeのコンプレ《食》
コンプレとは、フランスのパンの種類で全粒粉を意味するらしいです。
京都の三条会商店街にあるパン屋さん「panscape」のパンなんですが、買ったらほっかほかだったので、誘惑に負けて帰り道にちょっとかじったら、あまりに美味くてそこから止まらなくなってしまったという。このまま食べるの止まらなかったら胃が破裂するんじゃないかと思うくらいで、身の危険すら感じてしまった。京都の美味いパン屋のパンはもはや凶器なんだな、と悟りました。
・panscape | 京都 全粒粉パン専門ベーカリー
https://panscape-kyoto.jp/

●『京都SFアンソロジー : ここに浮かぶ景色』《書籍》
芸術性が浮遊する抽象的な岡崎。
路地と人間模様が入り組みまくる愛すべき西陣。
時間と宇宙のスケールがつかめなくなる不思議な植物園。
誰かにとってのここではないどこかな丹後の港町。
虚無的な儀式に塗り籠められたいつかの吉田山大学。
暴走機械の要塞と化した精華町の書庫。
そして、学生時代の想い出の中にしか存在しない、京都。
ありえないはずなのに既視感しかない京都を舞台にした短編集、存外によかったです。
・《特典付き》京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色 | 誠光社 通信販売  https://seikosha.stores.jp/items/64e1a84699fec2002c7a670b

●「最高の教師」《ドラマ》→「ドラマクラブ2023」へ

●「切り裂きはしないが攫いはするジャック」《演劇》
ヨーロッパ企画本公演@栗東。
ヴィクトリア朝時代を舞台に、推理劇と、科学哲学と、SNS時代の言説とを素材にコメディをつくると、こうなるのだなあ、という豪華な実験を観た気がした。
年末年始でアーカイブ配信してますので、ぜひ。
・切り裂かないけど攫いはするジャック | ヨーロッパ企画
https://www.europe-kikaku.com/e42/

●藪田貫「日本の旧家に眠る資料–政事・文事・家事」《講演》
EAJRS2023年次大会@ルーヴェンでの、藪田先生の基調講演。
文事を知るには家事を知らなければならない、そういう資料の調べ方をする、脇目をふる、ある意味”我慢”をするということ。分断された資料を、一体化させ再構築させること。当主になった人たちの「文事やろうぜ!」感の熱さ。そして、藪田先生から見た海外日本研究交流史。
刺激的だったしYoutubeで動画公開しているので、折に触れて聞くと良い感じ。
・藪田貫「日本の旧家に眠る資料–政事・文事・家事」
https://www.eajrs.net/materials-old-houses-japan-2023

●Metafoor《店》
ベルギーはルーヴァンの街に、行きつけのビアカフェができました。めでたい。4日の会期中に4回行ってるし、なんなら1日2回行ってるし、品揃えが潤沢なのは言うに及ばず、カウンターも、死角になりやすい座席も居心地良く、早晩再訪するでしょう。
・Metafoor(トリップアドバイザー)
https://www.tripadvisor.nl/Restaurant_Review-g188669-d3599522-Reviews-Metafoor-Leuven_Flemish_Brabant_Province.html

●「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説 第2弾」《テレビ》
2時間サスペンス好きとしてうれしいだけでなく、想像以上に構成がしっかりしていて、前編の終盤で新キャラ登場したとき、リアルに声が出てしまったやつ。

●「きっと、私UFOを見た。」《演劇》
ヨーロッパ企画25周年記念興行in南座。
ベタな素材を使って歴史をたどってるんだけど、こすってる感がなくてむしろ新鮮だし、でもやっぱりわちゃわちゃ感とかけあいが安定してるし、そのうえで新作を含めてのコントライブが、そうそう、ヨーロッパのコントライブってこんなだったよなあ、と懐かしく、20数年越しのでっかいお土産をもらったな、という感じ。動画配信もクオリティが高く、配信終了後はロスが発生するほど。よかったねえ。
・【南座公演】ヨーロッパ企画25周年記念興行 in 南座 「きっと、私UFOを見た。」ティザー動画 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1RX0MvPVyDk

●本屋プラグ《店》
和歌山の裏通りをぶらぶら歩いてたら、偶然発見しためっちゃ良い本屋さん。古書と新刊のフラットな売り方も、ところせましの無造作な置き方ながら、ふんわりしつつちゃんとそれなりにテーマ分けされている並べ方も最高で、タイトルのセレクトも好きな感じで、うわーこれ理想だわ、これこそが理想だわ、って思わず堪能してきたという。そしてあとから、実はちゃんと『本のある空間採集』にも載ってるお店だってわかって、むべなるかなだったという。
なお、1月半ばで移転とのこと。移転先でもこうだといいな。
・新刊古書 | 本屋プラグ | 和歌山
https://www.books-plug.com/
・本のある空間採集 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法|学芸出版社  https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761528614/

●ほんの入り口《店》
こちらは奈良の本屋さん。品揃えが自分好みというか、自分の積ん読置き場みたいだったので、いつでも行ける近所に欲しいところ。
・ほんの入り口 | small steps to books
https://hon-iriguchi.com/

●「いちばんすきな花」《ドラマ》→「ドラマクラブ2023」へ

●「時をかけるな、恋人たち」《ドラマ》→「ドラマクラブ2023」へ

●「ニッポンおもひで探訪 : 北信濃 神々が集う里で」《テレビ》
「おそらく、この番組は伝統的な紀行ドキュメンタリー」「どうか旅の最後までおつきあいください」って言ってるくらいなんで、ネタバレ気味に言うとモキュメンタリーで、ああなるほどモキュメンタリーねと思いながら見てたら、いやちがう、これこそがドキュメンタリーじゃないか、ていうか、リアルもフィクションも大幅に越えた謎の何かで、歴博や民博が乗り出してきておかしくないレベルで、結果的に謎の感動に大きく揺さぶられるという。ほんとにちょっと泣きそうになるもの。
主に「資料保存」の観点から、MLA関係者には(どこかで探して)ぜひ見ていただきたいです、途中でやめずに必ず最後まで。
・ニッポンおもひで探訪 〜北信濃 神々が集う里で〜 – ドキュメント20min. – NHK
https://www.nhk.jp/p/ts/YN5YRJ9KP6/episode/te/NLZQG4KPLQ/

●「家族法廷」《ドラマ》→「ドラマクラブ2023」へ

以下、手前味噌編。

・帰ってきた業界コント「もしも図書館の司書がチャットAIだったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/498085184.html
・#デジタルアーカイブクイズ @Code4Lib JAPAN – パワポ資料  https://egamiday.sakura.ne.jp/egamiday3plus/20230902/114/
・2023図書館総合展フォーラム「OCLC WorldCat®でつくる図書館の未来: 目録データの国際標準がつなぐ日本と世界」
https://mirai.kinokuniya.co.jp/2023/11/47140/
・日欧DHクロストーク2023 : 大学図書館による研究支援のこれから
https://sites.google.com/view/ejdhxtalk20231107
・国際日本文化研究センター – ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 – NHK  https://www.nhk.jp/p/ts/17NP738N5R/episode/te/1KQ3YK9XKQ/

極私的ドラマクラブ 2023

 今年のアルファなコンテンツも結局ドラマが多かったよな、ていうかアルファじゃないけどいいドラマもたくさんあったよな、と思い、年末の再放送をうっかり見てしまって、そうだ、まさにその「ブラッシュアップライフ」発信でぴったりの概念あったじゃないか、ということで、2023年の極私的ドラマクラブが執り行われるに至りました。しかも再放送ドラマも含んでます、どんだけだ。
 (★=アルファコンテンツ入り)

★「ブラッシュアップライフ」
 100点。タイムリープものっておもろいけど、連続ドラマだと伏線覚えておくのに負荷かかんないかな、とか思ってたけどぜんぜんそんなことなかったし、それでいて○周目が○周目の新たな伏線になる的な込み入ったパズルも楽しめたし、しかもそれでいてヘンに理屈にこだわって小難しくなったりもせず(正直ちょいちょい理屈合わないとこもあった)、視てる側に過度な考察を求めるようなこともなく、繰り返す度にヒートアップして鬱展開になるようなこともなくて、ゆるい駄弁りが全開だったしで、年末の再放送うっかり全部見ちゃったじゃないかというくらいには100点だった。さすがバカリズムだった。
 最終的に、ようやく4人が同じテーブルについてカフェで談笑することができたシーン見て、泣いてた、あれはごほうびシーンでしょう。
 ただ、やっぱり若干の伏線っぽいのが多少のこってるの、何なんだろうなあ。

●「100万回言えばよかった」
 なかなかのシリアスな出来事のはずなんだけど、ちゃんとコメディっぽくもなってるの、すごいな、と。

●「大奥」
 歴史SF、ジェンダー、個人の生きづらさや社会との軋轢、科学と政治といったテーマを云々というのはよしながふみ原作からそうですが、それに加えて映像作品としてのこれは、色の使い方がすごいんだなあ、と思いながら見てました。これ大河にしたらいいのになあと思ってたら、このチームで「べらぼう」やるそうで、楽しみです。

●「星降る夜に」
 「silent」の直後クールだったけど、そうじゃなかったらもっと話題だったかもしれないんじゃないか。ていうくらい、ムロツヨシがやばかった。ムロツヨシの号泣を見て泣き、ディーンが妻のいない家を静かに掃除するシーンで泣いてた、こんな泣かされるドラマと思ってなかった。光石研、水野美紀含め、しっかり描かれていたので、これが大石静脚本・吉高由里子主演のドラマであるということを、「光る君へ」を見る際にはふまえられたい。

●「6秒間の軌跡 : 花火師・望月星太郎の憂鬱」
 最高の橋爪功、最高の高橋一生、最高の本田翼が見れて、こんな座組でおだやかな家族ものが民放地上波で見れるのあんまないなあと思って見てた。あのお便りコーナーだけが謎にとんがってた。

●「Chef〜三ツ星の給食」(再)
 天海さんのドラマの中でも、極私的に好きなやつ。天海さんが料理するんだものそりゃ再放送でも見るでしょう。特に、牛乳アレルギーの子に即興で豆乳使った料理作ったの見て、ぐすぐす泣いてた。

●「らんまん」
 学術と印刷メディアの話だった。でしたよね?

●「だが情熱はある」
 あまりよく知らない下積み時代の話はちゃんと見てないのですが、それぞれがM-1に出たあたりからちょっと見出して、それきっかけでオードリーってかっこいいなあと思って、わりとオードリーを好んで見るようになった感がある。

●「風間公親 教場0」
 生見愛瑠の人を”俳優”としてちゃんと見るようになった、という功績を持つ作品。

●「unknown」
 キャラが愛すべき人たちばかりで、設定がコメディで、事件がホラーで、考察が高度で、最後のはどう解釈したらいいの? っていう、わりと感情が忙しいドラマだった気がする。

●「ペンディングトレイン : 8時23分、明日 君と」
 なるほどこれも時間ものでしたね。

●「それってパクりじゃないですか?」
 立場柄、見ておくべきドラマだったとは思うのですが、見れてない。保存はしてあるので、いつか見れるといいな。

★「日曜の夜ぐらいは…」
 岡田惠和脚本で女子3人なので令和版の「彼女たちの時代」みたいになるかな、好きな演者ばっかりだし、絶対おもろいなと思って見たら、やっぱり絶対おもろかったやつ。岡田脚本なんで、いつどのタイミングで鬱展開攻撃をくらうだろうかと、だいぶ怖い要素いっぱいあるしと、ずっとベースではハラハラしながら見てたんだけど、後半は始終いい展開のままでいてくれてホッとしてた。こういう会話劇をずっと見てたいんだなあ、と思った。あと、カフェってこんなふうにつくっていくんだねえ、ていう小商い目線でもずっと見てた。

★「波よ聞いてくれ」
 小芝風花の人がこのキャラやったら絶対見栄えするにちがいない、と思って見たら、案の定見栄えしてたし、おもろかった。これが金曜深夜放送で、録画したやつを翌早朝に見て、そのあと非常勤講師の授業という流れだったせいで、「前回の質問への答え」コーナーが若干ヘンなテンションになってしまってて困った。

●「アリスの棘」(再)
 上野樹里見るんだったらこれで見たい、と実は思うやつ。

●「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
 主演の俳優さん(河合優実)が、子供時代は子供にしか見えなくて、高校時代は高校生に見えて、20代30代もそう見えるの、すげえなと思いながら見てた。自分では思ったことのない生き方や考え方を人から教わってこんなにすんなり身体に入ってくるって、そうそうないよなあ、と思える作品。

●弁護士・高林鮎子シリーズ(再)
 今年初めてBSが見れるようになったのですが、2時間サスペンスの再放送の中でも特に好きなシリーズのやつをやってたので、うれしくてずっと見てた。ネットもスマホも乗り換え検索も無い頃って、これで成立してたんだなあという、古き良き時代の時刻表サスペンスだった。あと、誰も彼も若い俳優陣と、やはり最高の橋爪功。

●「こっち向いてよ向井くん」
 恋愛小説は畢竟推理小説だという説を自分で勝手にとなえてて、これは見事にそれだったという感じのやつ。(なおまだ最後までは見れてない)

●「ばらかもん」
 準アルファ。なんせ景色がいいし、島の暮らしと人々と建物がいいので、癒やされていたというか、こういうのに癒やされるような趣味嗜好になったんだなあ自分も、という感慨含みで見てた。

●「ハヤブサ消防団」
 なんせ景色がいいし、村の暮らしと人々と建物がいいので、癒やされていたというか、こういうのに癒やされるような趣味嗜好になったんだなあ自分も、という感慨含みで見てたけど、なんせ事件がエグい。あと、裏の「モニタリング」とコラボのやつがちょっとおもろかった。

★「最高の教師」
 松岡茉優の人のを期待して見てたら、初回でいきなり芦田愛菜の人が圧巻でやばかった、さすがの人なんだなと再認識した。重いテーマなんだけど、たぶんセリフの言葉選びがしっかりしてるからか、繰り返して見れる(ていうかセリフを聴ける)タイプのやつだった。中盤のバッドエンド以降の乗り越え方も、誰も置いていかないインクルーシブな感じがあってよかった。いわゆる”モブ”だと思ってた生徒が長ゼリフでがっつり説得し始める神シーンもあって、芦田愛菜の人ももちろん圧巻だったんだけど、でも芦田愛菜だけが圧巻なんじゃないぞというのをちゃんと見せつけられてて、評価「優」がミルフィーユのように幾重にもかさなっている。

●「あまちゃん」(再)
 たいしたもんだと思います。

●「暴れん坊将軍」と「必殺仕事人」(再)
 BS導入の余波その2が時代劇で、「暴れん坊将軍」の第1シーズンって、最初はストーリー展開がぜんぜんかたまってなかったんだなあ、というのがすごく新鮮で見てしまってるという。俳優さんもいちいち若くて、あんな人が、こんな人も、あれ、こここんな設定だっけ、って、結局下半期いちばん見てたのこの2つじゃないか。

★「いちばんすきな花」
 いちばんすき。いや「silent」の数倍好き。ちょっとチクッとさせといて、その数倍の癒やしでカバーしてくる感じ。それを、派手な出来事なんか一切なくて、ただただ会話で丁寧にペンキ塗りしていく感じ。こういう会話劇をずっと見てたいんだなあ、と思った。
 そうかと思えば、中盤でとんでもない伏線回収をぶっこんできて、うわーってなって、あれ、そういうドラマだっけこれ?って一回なるけど、でもやっぱり元の感じになる、ていう。この生方さんの人って尋常じゃないなあ。

★「時をかけるな、恋人たち」
 いやもう、言うことないです。

●「コタツがない家」
 準アルファ。小池栄子の人がひたすらかっこいいのと、事件らしい事件が大して起こらないのに会話がすすんでいって聞けてるの、こういう会話劇をずっと見てたいんだなあ、と思った。

●「葬送のフリーレン」
 ドラマじゃないけど。ていうか、これもある意味”時間もの”だなあ、と。あと、こういう話は10代20代より40代50代のほうが刺さるんじゃないかなあ、など。

●「家政夫のミタゾノ」
 これが何シーズンも制作されてるの、日本のテレビドラマ業界すばらしい!と思っている。
 時間帯がゴールデンに映って、ゲストがふわっと豪華になってる感あるけど、変わらないでいてくれてありがたい。

●「うちの弁護士は手がかかる」
 ネタの宝庫。

●「ブギウギ」
 途中から見れてない。ステージパートをがっつり見たい。

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