東京~札幌ほぼ鈍行勝手旅・202411 - 4日目「北海道までの証明」
■水曜日
移動の最終日です。
ところで、この数日でカバンに紙物がどっちゃり増えてるんですが、これが「業」というやつなのか…。
●盛岡-青森
盛岡発 06:41 → 八戸着 08:28
八戸発 08:58 → 青森着 10:31
ここから青森まではJRでなく、第3セクタの路線になります。さすがにちょっとお高くて、うっ、てなる。
車窓からリンゴの成ってる木がたくさん見えるようになりました。
あと、線路に延々と沿うようにして、横(南北)に長い長い中高くらいの山がずっと続いているのが見えます。脈々と続いてるけど、なだらかで切り立ったという感じがない。針葉樹や常緑樹がメインというわけでもなさそうで、紅葉してる、晴れてたらもっときれいかろう。でもこれが万里の長城みたいに延々と長く続くから、こういうところをひたむきに馬や徒歩で北へ南へと通行してたんだろうか、雪が積もったりしたらこの壁に阻まれて身動き取れないんじゃないか、みたいなことをぼんやり考えてます。雪国で暮らしたことないから、そのへんの感覚もいまいちピンとこない。
八戸。
乗り換え時間が短いので、駅構内どまり。南部せんべいのチョコ掛けを買う。
津軽湾に出ると、晴れだす。見晴らしがいいなあ。
●青森
青森駅に到着しました。
ここが、青森駅は雪の中、の青森駅かあ。
駅からほどなくの市場で早めの昼食。
いわゆる勝手丼とかのっけ丼などと呼ばれるやつをいただける市場で、どんぶり飯を持って市場内を巡ると、店店で好きな海鮮具材を載せてくれる、というアトラクション。市場の入り口で最初に定額何枚セットのチケット(2000円で12枚)を買うと、それぞれの店先に小皿1つでチケット1枚とか2枚とか値段が書いてあるので、好きなのを選んでは丼に好きにのっけていきます。そうすると、まあ思った通り、途中で足りなくなったりするので、1枚2枚をバラで買い足したりしてます。
結果、egamidayさんの完成品はこちら。
当たりだったのは、マグロのアタマと書かれてあったやつで、ああこれぜったい美味いやつやん、トロとかよりも安いし、と思って多めにもらったら、間違いなくまんまと美味かった、トロ以上にトロだったんじゃないかしら。
あとは生牡蠣で、これはチケット制ではなく1つ500円と書いてあったので、いただこうとしたら、お店の人が「うちのでいい? うちのは宮城産で、おとなり(お留守だった)の店のは同じ500円で北海道産だけど」ってちゃんと説明してくれて、ああ、こういうのいいなあ、って思った。これはその宮城県産で、もちろん美味かった。
青森市民図書館。
青森は太宰推し。
駅のすぐそばには青函連絡船。
凍えそうなカモメ見つめ、の連絡船。
そして、これも駅すぐそばにねぶたの展示(青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」)があるので、ささっとではありますが拝見してきました。
ねぶたとも縁の人生でしたので初めてでしたが、現物を実際に見ることで、やっとそのスケール感がわかったのでした、なるほどこの規模の大きさのが巡行したり回転したりするのか、というのがはじめて実感できた感じ。あとは3D感。
同じのを、
↑ここから見たらこうで、
↑こっちから見たらこうで、
↑こっちのほうから見たらこうなんだな、ていう。
こっちの角度から見えるのと、あっちの角度から見えるのとの、視点と、見える要素と、その迫力の違いと、だからこそなるほどと思える題材の物語性のちがいみたいなの、これも立体物を直接見てはじめてわかるところがあるんだなあ、という感じ。です。水の流れる先とか、足の長さとか、顔とその視線がどこに向いてるか、とか。
え、これ設計する人ってどんな空間把握能力持ってんだろうすげえな、と。
で、その内部の構造は、おそらくこう。
こういうのは物理的に現物見ないと感じ方が全然違いますね。
●新青森~新函館北斗~札幌
というわけで、いよいよラスト、”陸路”で津軽海峡を越えて北海道を目指します。
青森発 12:14 → 新青森着 12:19
新青森発 12:36 → 新函館北斗着 13:33
新函館北斗発 13:50 → 札幌着 17:30
↑青森から新青森へ。
↑新青森からはやぶさで北海道上陸。
トンネルを抜けるとあっという間です。
新函館北斗。
えらくしたもんで、津軽海峡を越えただけでも、生えてる樹の感じやだだっぴろい大地に生えてる草の感じがなんとなく違う。
そして、特急で札幌へ向かいます。
3時間半ほどですが、なんだろう、特急なんだけど、これまでの鈍行の旅よりもこの便がいちばんしんどかった。わからないもんですね。
駒ヶ岳。
札幌着。
おつかれちゃん。
陸路で札幌まで行けることが証明されました(されてた)。
■余録
ほっけ。
煮つけではじめていただきましたが、こうやって食べるのが美味い魚だとわかった。あと、京都までやっとたどり着くようなのが如何に身の細いものしか残ってないかがわかる。
にしん。
あと、開拓の村にも行きました。
極私的大好物だらけで、言葉にならない。
ニシン漁師の家って、マッサンみたいなやつだよなあと思ってたら、マッサンの撮影ここでやってた。
どっとはらえ。