極私的・egamiday十大ニュース 2025

 もしも今年1年が舞台なら、セリフはちゃんと書けたのだろうか。
 という自省含みの極私的ふりかえり記事を、「 」ベースで。

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●egamiday氏、「メタデータ、一汁一菜でいい」という提案
https://x.com/egamiday/status/1897134038483378426

・「デジタルアーカイブ×メタデータ勉強会 #5」

 2024年から継続しておこなわれている↑こちらにて、会の中で発言してるわけではないですが、ひとことで言えばそういうことだよな、と。
 完璧を期したり困難やプレッシャーやコストの前で身動き取れないくらいなら、簡単に最低限でも流通させたほうがいいじゃないかということは前々から言われていたことで、タイトルとID、URLがあったらそれでええんですよ、と。それにほんだしと味噌を入れれば、もう立派なおかずですよと。
 もちろん、土井先生リスペクトで。

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●egamiday氏、オハイオで「この本屋に出会うためにうまれてきた」と感銘
https://x.com/egamiday/status/1902508262664331515

・Tour the Store | The Book Loft of German Village
https://www.bookloft.com/tour-store

 今年3月、CEAL参加のため訪れたオハイオ州にて、空き時間に立ち寄った独立系書店に心を鷲づかみされたらしいegamiday氏。「吾が輩はこの本屋に出会うためにうまれてきた、と言っても多少の過言でしかない」という惚れ込みようですが、地震国・日本では難しいかもですね。

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●egamiday氏、バルセロナでぼやく。「ガウディ、あのおっさん何考えてんねん」
https://x.com/egamiday/status/1928756349757747205

 今年5月にバルセロナを満喫していたegamiday氏。サグラダ・ファミリアは言うに及ばず、グエル公園、パラウ・グエル、コロニア・グエル、うんぬんかんぬんと、ガウディに次ぐガウディ。予習時に読み込んだ関連書籍からの情報量の、さらに上を行くリアルの建築物・構造物を前に、もはや「何のつもりでこんなん作ったんや」とぼやいて現実逃避するしかなかった模様です。現在鋭意ブログ執筆中ですが、3年経っても書き終わらない説が現実味を帯びつつある。

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●egamiday氏、「そんなのはビジョンに求めることじゃない」発言

・何する?何ができる?これからの大学図書館 – NII OPEN FORUM 2025
https://www.nii.ac.jp/openforum/2025/day3_25.html

 NIIのオープンフォーラムというたいそうな高座になぜかお声がかかったegamiday氏。さまざま提示される業界のビジョンなるものに、具体的にどうなるのか、何をしていいかわからない、というコメントが各所からあがってるらしいので、という依頼を受けたものの、いや”ビジョン”ってそういうもんだろう、そのビジョンとローカルのギャップを埋めるのが現場の存在意義じゃないのか、と考えたことをそのまま口にした模様です。その是非は知らず。

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●egamiday氏曰く、「日本文化資料を日本の文脈から解放する」
https://cir.nii.ac.jp/crid/1520304781326556544

・江上敏哲. 「日本文化資料を解放する : “日本”専門図書館の責務とは」. 『専門図書館』. 321号, 2025.6.
https://cir.nii.ac.jp/crid/1520304781326556544

 今年の寄稿です。

「図書館は、資料・情報を特定の者の専有物に留まらせず、広く公開して共有の財産とする機能を持つ。その図書館が日本文化を資料・情報として所蔵・提供するとき、日本文化は日本という特定の地域の専有物たり得るだろうか。」
「「日本文化」資料なるものがそれを求めている人に届かない要因があるのならば、その解消に取り組まなければならない。いやそもそも、我々自身がその障壁を作ってしまっているのかもしれないと慎重に自問しつつ、「日本文化」資料を「日本」という文脈から解放することも辞さない、そういう覚悟が必要なのかもしれない。」

 「日本文化を感じる」なる特集の総論としてではありますが、言葉を変えれば「何が”日本人ファースト”じゃ○○」とでも言いたげな様子です。
 ていうかこれ、ネットにあがってないじゃないか、いかんな。

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●egamiday氏問う、「教科書とは何か」
https://x.com/egamiday/status/1914644106632196125

・『ミュージアムの未来をつくる : 博物館情報・メディア論』. 美学出版, 2025.
https://shop.bigaku-shuppan.jp/items/102868006
・越境シンポジウム第16回「文化施設間の接点を増やす:『ミュージアムの未来をつくる』をめぐって」
https://www.libraryfair.jp/forum/2025/1654/series

 Twitterで不用意な投稿をしたばっかりに登壇者にひっぱりだされたegamiday氏、この大著の教科書としての位置付けを考えているうちに、いや待てそもそも(高等教育における)”教科書”とはいったいなんなのか、という根源的な問いに話をこじらせてしまった模様です。
 教科書の機能とは、自習教材(読めば知識が獲得できる)か、地図(分野の全体像を把握できる)か、辞書(わからないところをひきにもどってくる)か。どうなんでしょうね。

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●egamiday氏、ハイデルベルグで「自炊は人権」との天啓を得る
https://x.com/egamiday/status/1968089536770314618

 今年9月、EAJRS参加のためハイデルベルグを訪れたegamiday氏。驚きと誤算の寒さ、ヘーフェヴァイツェンに次ぐヘーフェヴァイツェン、アーサー書簡の売り込み、シュバイネハクセの切り分け、やっぱり時間の足りないパネル等のなんやかんやの末に、何かの拍子で「自炊は人権」とのフレーズが降りてきた模様です。ずっとずっとふわっと抱えていた積年の思いが、5文字でスパッと言語化できたの、ちょっとうれしかったりする。

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●egamiday氏曰く、「すべての図書館は共同利用機関である」
https://x.com/egamiday/status/1960914080287612957

・大学共同利用機関シンポジウム 2025「大学共同利用機関って何?」

 今年10月、大学共同利用機関の関係者が集まるシンポジウムに、ただひとり図書館業界からの登壇を依頼されたegamiday氏。でも図書館業界にとって共同利用なんか当たり前のことでしかないんだけどな、ああそうか、そもそも図書館って何?という客層に向けて話さなきゃなんだな、ということで、共同利用、図書館間協力、標準化技術という三題噺のような仕上がりになった模様です。その後のディスカッションの中で「標準化」というワードがプチ流行ってたので、よかったよかった。

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●egamiday氏、今年一番多かったRTは「1万冊寄贈を受け入れることは、他の1万冊をあきらめること」
https://x.com/egamiday/status/1978752709055369725

「たとえば図書館が1万冊の寄贈を受け入れる、ということは、所蔵できたかもしれない他の1万冊をあきらめる、ということでもあることは、あまり問題にされないけどわりと切実なことだと思っている。」

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●egamiday氏、今年も来年も「生涯ライブラリアンします」宣言

 以上のさまざまに加えて、いろいろ書いたりしゃべったり講じたり、貸棚書店も2店目を出したり、これからも見る・聞く・アウトプットするの逆三猿で、生涯ライブラリアンします。
 それが自分なりの、ライフとワークのバランスです。

 まだまだやるぜい。