ディスカバリ・システムにおける日本製e-resourceの対応(まとめ)

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[形式] ・まとめ
[タグ] この記事のはてブ
[更新日] 20160127
 
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目次

概要

・ディスカバリ・システム、ウェブスケール・ディスカバリ・システム、など。
・ディスカバリ・システムへの日本語コンテンツの収録状況(日本製e-resourceの対応状況)は充分ではない。
・その結果として、日本に関するキーワードでディスカバリ・システムを検索しても、中国語のコンテンツが上位に多くヒットしている。

・本記事の主なソースは次の通り。(詳細は下記を参照すること)
-[#01]飯野勝則. 「ウェブスケールディスカバリと日本語コンテンツをめぐる諸課題 : 海外における日本研究の支援を踏まえて」. 『カレントアウェアネス』. 2014.9,CA1827.
-[#02]Kamiya Nobutake, Naomi Yabe Magnussen. 「Case study : CiNii's Japanese language bibliographies in Primo Discovery system : at Zurich and Oslo University Libraries」(EAJRS2015年次集会). 2015.9.
 https://perswww.kuleuven.be/~u0008888/eajrs/Magnussen_Naomi_Yabe_15.pdf

日本製e-resourceの対応

・ディスカバリ・システムで「BIG4」と呼ばれる4製品(OCLC WorldCat Local, Summon(ProQuest), EBSCO Discovery Service(EBSCO), Primo Central(Ex Libris))に、収録されている日本語コンテンツの例は以下の通り。(2014.6現在)[#01飯野CA]
-CiNii Articles(NII-ELS)
-医中誌Web
-JAIRO
-JapanKnowledge
-J-STAGE
-国立国会図書館雑誌記事索引
-Magazine plus

・EBSCO Discovery Serviceに丸善の日本語電子書籍のメタデータの追加(2014年2月19日)
 http://current.ndl.go.jp/node/25509
・Serials Solutions社、ディスカバリーサービスSummonの検索対象に丸善の日本語電子書籍コンテンツの追加を公表(2013年10月25日)
 http://current.ndl.go.jp/node/24675

・ディスカバリ・システムに収録されているコンテンツの言語別割合の例。(Summon、佛教大学、2014.6現在)[#01飯野CA]
 英語78%、ドイツ語8.5%、中国語4.5%、日本語3.5%、スペイン語1.3%

未対応の理由

・日本製e-resourceのディスカバリシステム対応が進まない理由。[#01飯野CA]
-海外とのやりとりの拒否感・不安感
-海外との契約における法的な懸念、トラブル
-技術的な困難(パーマネントリンクがないなど)
-データベース本体の契約が減るのではないかという懸念
-ディスカバリシステム自体の認知度が日本で低い

未対応の影響

・ディスカバリシステムで日本のことを検索しても日本の情報が表示されない。[#01飯野CA]
・事態は改善しつつある。[#02EAJRS2015]

・例:ミシガン大学・Summonで「枕草子」を検索(2014年5月30日)→ヒット144件、上位の表示は中国語の学術論文。[#01飯野CA]
・例:チューリッヒ大学・Primoで「夏目漱石」を検索(2015年)(Primo Center IndexにはJ-STAGE・JapanKnowledge・CiNii Articlesを設定)→591件ヒット、上位の表示は中国語の学術論文。→日本語に絞り込み→384件ヒット→一部にフルテキスト(J-STAGE・NII-ELS)へのリンク、JapanKnowledgeの記事へのリンクあり。[#02EAJRS2015]
・例:オスロ大学・Primoで「夏目漱石」を検索(2015年)(Primo Center IndexにはJ-STAGE・CiNii Articles・NDLを設定)→177件ヒット、主に日本語コンテンツが上位に表示、フルテキストへたどりつける。[#02EAJRS2015]

・問題:Primoでの検索結果は、CiNiiを直接検索したときの結果とは大きく異なる。[#02EAJRS2015]
・問題:PCI(インデックス)の更新・メンテナンスがどうなっているか(頻度など)の詳細を知ることはできない。[#02EAJRS2015]
・問題:オープンアクセスなフルテキストへのリンクが出ないものが多い。[#02EAJRS2015]
・原因:無料・オープンアクセス可能な国立国会図書館雑誌記事索引などの日本のデータベースについて、大学図書館側がディスカバリシステムに設定していなかった。(ただし、設定したとしても事態はあまり改善しない)[#01飯野CA]
・原因:フルテキストのデータのほうがメタデータのみのデータよりも上位に表示される。(←日本語の人文社会系の学術誌のフルテキスト電子化が遅々として進んでいない)[#01飯野CA]

課題

・課題:例えば、英文申請書式を整備することや、ディスカバリ対応コンテンツを増やすこと(NIIがCiNii Booksを対応させるなど)が求められる。[#02EAJRS2015]
・課題:図書館がディスカバリ業者だけでなくコンテンツ業者にも要望・働きかける必要がある。[#01飯野CA]

この記事のソース

・[#01]飯野勝則. 「ウェブスケールディスカバリと日本語コンテンツをめぐる諸課題 : 海外における日本研究の支援を踏まえて」. 『カレントアウェアネス』. 2014.9,CA1827.
・[#02]Kamiya Nobutake, Naomi Yabe Magnussen. 「Case study : CiNii's Japanese language bibliographies in Primo Discovery system : at Zurich and Oslo University Libraries」(EAJRS2015年次集会). 2015.9.
 https://perswww.kuleuven.be/~u0008888/eajrs/Magnussen_Naomi_Yabe_15.pdf